『解放の父　松本治一郎への手紙』(公社)福岡県人権研究所松本治一郎・井元麟之研究会編著（解放出版）

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商品詳細

全国・全九州水平社100周年記念出版！

全国水平社を支えた人々との交流

全国の活動家から寄せられた多くの手紙。解放への展望や情熱はもとより運動の苦しみや生活の悩みなども綴られている。それらの手紙を初めて公開。現代にも通ずるテーマを投げかける。

第1章　東北・関東・近畿地方からの手紙

　布施辰治　　部落解放に情熱を燃やした弁護士……朝治武

　深川　武　　水平運動の拠点を支えた東京の指導者……吉田勉

　北原泰作　　高松闘争への意気込みと獄中での苦悩……手島一雄

　米田　富　　九州でも活躍した全国水平社の創立者……駒井忠之

　泉野利喜蔵　全国水平社総本部を預かる自負と煩悶……渡辺俊雄

第2章　中国・四国地方からの手紙

　広島県水平社の人びと

　　　　　　　白砂健・高橋貞雄・小森武雄・中村繁一……割石忠典

　田村定一　　山口県の水平運動・無産運動の活動家……布引敏雄

　中村正治　　高松闘争後の水平運動を牽引……山下隆章

　山下友枝　　愛媛県の女性部落解放運動の一先駆者……鈴木裕子

第3章　九州地方からの手紙

　花山　清　　筑豊出身の水平運動・無産運動の活動家……関儀久

　田中松月　　全国水平社創立大会への参加から松本治一郎の最側近へ……首藤卓茂

　井元麟之　　転換期の全国水平社総本部活動での労苦と熱情……森山沾一

　田原春次　　福岡豊前地方の水平運動・農民運動指導者……小正路淑泰

　吉竹浩太郎　福岡・金平地区が生んだ水平運動の活動家……塚本博和

　藤田東一　　大分県代表の高松差別判決取消請願隊員……一法師英昭

編著者略歴

関儀久（せき・よしひさ）

　1977年生まれ。九州大学大学院人間環境学府発達・社会システム専攻博士後期課程単位取得満期退学。福岡県中学教員。

　公益社団法人福岡県人権研究所理事。著書に『感染症と部落問題ー近代都市のコレラ体験』など。

塚本博和（つかもと・ひろかず）

　1951年生まれ。公益社団法人福岡県人権研究所理事。同特別プロジェクト松本治一郎・井元麟之研究会事務局長。

　著書に『全九州水平社創立90周年記念誌』（共著）、菜の花ブックレット⑱『冬来たりなば春遠からじ』（3章担当）など。

森山沾一（もりやま・せんいち）

　1946年中国瀋陽市に生まれ日田・福岡で育つ。公益社団法人福岡県人権研究所前理事長、現理事。福岡県立大学名誉教授。教育学博士。

　共編著に『松本治一郎』（西日本新聞社 2003年）、『筑豊・田川万華鏡』（明石書店 2022年）『殉義の星と輝かん』（花乱社 2022年）など。

Ａ5判並製 320頁定価2,500円＋税