『福岡の部落解放史』（下巻）

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（上巻は品切れ、下巻のみ）

「人の世に熱あれ、人間に光あれ」

差別と迫害からの解放を

"人間の解放"として宣し、

水平社は結成された。

「解放の父」松本治一郎を生んだ

全九州水平社の活動を、

抑圧された人々の闘いの軌跡と共に

福岡の近代史に位置づける!

〈目次〉より

「解放令」とその影響　安穫龍生

近代化政策と身分制廃止/「解放令」の布告/

「解放令」のもたらしたもの

教育要求と解放への水脈　森山沽一

はじめに/被差別部落における教育への願い

と要求/学校焼き打ちと再建/学校維持

の困難性/社会的力としての教育力

石炭鉱業と部落問題　永末十四雄

筑豊での「部落」の成立/筑豊石炭鉱業の近代化と部落差別/

筑豊の産業革命と部落の変容/戦中、戦後の筑豊の部落

部落改善と生活課題　川向秀武

治安対策としての「部落改善」政策/明治

末期から大正初期にかけての部落差別の実態/

「米騒動」期の人々の立ち上がり

全九州水平社の闘い

水平社の思想と運動　原口頴雄

水平社運動史の現代的意義/水平社創立の背景/

全国水平社の創立とその思想/福岡における水平社運動/

反軍闘争としての福岡連隊事件

水平社運動と教育課題　川向秀武

はじめに/自立的な闘いの胎動/九州水平社創立と公教育批判/福岡連隊事件と軍事教育反対の闘い/生活権擁護闘争とピオニール活動/おわりに

水平社と農民運動　森谷宏幸

はじめに/福岡県の小作問題と農民運動/

鞍手郡の農民運動/水平社運動が提起したもの